防犯効果も期待できるセンサーライトの種類別の特徴

 夜間の屋外用照明として、また、光を使った効果的な防犯策として、費用もさほどかからず導入も簡単ということから多くのご家庭で利用されているのがセンサーライトです。電池式なら複雑な配線もいらず、ソーラータイプなら電池交換も不要です。最近は高機能なセンサー搭載型やブザー一体型、防犯カメラ搭載タイプなど、より防犯効果を高めたセンサーライトも販売されています。しかし、一口にセンサーライトといってもその種類はとても豊富でどこにどのようなタイプのセンサーライトを取りつけるのが適しているかを判断するのは簡単ではありません。そこで、年々進化するセンサーライトについて種類の違いや特徴、取りつけ方などをご紹介します。

目次
1章:センサーライトとは
2章:電源の違いで設置に適した場所が変わる
3章:センサーライトに使われているライトの違いと特徴
4章:センサーライトを選ぶ際のポイント
5章:センサーの検知範囲、点灯時間の設定
まとめ

1章:センサーライトとは

センサーライトとはその名の通りセンサーを搭載した照明装置のことです。電球やLEDを内蔵した本体に人感センサーや熱センサーなどを搭載し、人間や動物、自動車などの動くものや熱を感知すると自動的に点灯して一定時間ライトで照らしてくれます。本格的な照明装置よりも小型で設置作業も簡単。また、ほとんどのものが防水機能を持っているので自宅周辺の夜間照明として非常に便利なアイテムといえるでしょう。例えば裏庭やガレージ、玄関先に設置すればスイッチ操作不要の自動点灯照明となり便利な灯りとして役立ちます。
また、そういった照明としての用途だけでなく防犯用としてもとても有効とされています。例えば、自宅の敷地に接近する不審者がいれば、センサーが反応し照明が点灯。光によって心理面なプレッシャーを与えることができます。さらに最近は光だけでなくブザーで警告を発したり、カメラを一体化し照明で照らした先を自動的に録画したりしてくれるものなどもあります。加えてそのようなカメラ一体型を模したダミーカメラ搭載のセンサーライトなるものも販売されています。それだけセンサーライトを防犯目的で購入する方が増えているということなのでしょう。

2章:電源の違いで設置に適した場所が変わる

 センサーライトにはさまざまなタイプがありますが、大きくは電源によって3つの種類に分けることができます。まず設置の簡単な乾電池タイプ。そして外部からコンセントで電源を取るコンセントタイプ。さらに太陽光発電を使用したソーラーパネルタイプです。それぞれにどのような特徴がありどんな場所に適しているのか簡単にまとめたのが以下です。

●コンセントタイプ

家庭用の電源コンセントに接続して使用するタイプ。電池交換の手間がいらず、安定した電力が供給できるので明るさにも優れています。しかし別途電源が必要なため配線や設置に手間がかかります。屋外用の電源コンセントがない場合は工事が必要です。オススメの設置場所は玄関や勝手口などもともと電源コンセントがある場所や、コードの取り回しがしやすい場所です。

●乾電池タイプ

コンセントが不要な乾電池式ならどんな場所にも簡単に設置ができます。コンセントが遠い庭などにも設置可能で、日陰になりやすい家の周辺にも設置しやすいのが特徴です。ただし、電池は定期的な交換が必要なので取りつけ後にも交換作業がしやすいようにどのように設置するか考慮が必要です。設置に適した場所としては電源が確保しにくい庭や自宅周辺、ガレージ内、通用口などの屋外です。

●ソーラーパネルタイプ

ソーラーパネルによって発電しバッテリーに充電して点灯するのがソーラーパネルタイプ。乾電池式同様電源への接続が不要なので設置場所の自由度が高いうえに電池の交換も不要なため経済的です。ただし昼間に日差しが届かない場所に設置すると発電できないので注意が必要です。設置場所としてはガレージの入り口、庭、屋外の通路などで日光をダイレクトに受けられる場所です。
 このように電源の種類によって設置に適した場所が変わります。また電源の違いのほかに注意する点としては、センサーライトには屋外用と屋内用があるということです。屋外用は防滴や防水機能を持っており、雨などがあたる屋外でも安心して使用可能です。しかし、屋内用は防水機能がないものも多く屋外に設置するのは避けるべきです。
 また、屋内であっても玄関先の足元などに設置する場合、屋外から吹き込んだ雨や傘の飛沫などの水分によって壊れてしまう可能性があるので、防水機能を持ったものを使用するのが良いでしょう。

3章:センサーライトに使われているライトの違いと特徴

 センサーライトに使用されているライト(電球)の種類は主に3つです。まずは昔からある白熱電球。そしてLED、さらに、明るく照射範囲の広いハロゲンランプです。それぞれ明るさや寿命、照射範囲に違いがありますが現在の主流はLEDです。理由は明るさに優れ、消費電力も少なくかつ寿命も長いからです。
 以前はLEDというと、電球よりも暗く価格も高めというイメージがありましたが、現在は家庭用照明でも普及が進み価格も安くなっているうえ明るさもハロゲンランプに匹敵するレベルになっています。それぞれの特徴をまとめると以下になります。

●LED

LEDの明るさは白熱電球以上で、単体のLEDでは照射範囲が狭いものもありますが、最近は複数のLEDをパネルに内蔵したタイプも増え十分広い範囲を照らすことが可能です。白熱電球やハロゲンランプに比べると消費電力が少なくその寿命が非常に長いです。製品や使用状況によりますが10年以上交換不要で使用できるものもあります。発熱も少ないため設置場所の自由度も高く、本体価格は白熱電球タイプよりも比較的高めですが、寿命が長いのでランニングコストではむしろお得感が高いでしょう。

●ハロゲンランプ

非常に明るく広範囲に光を照射することができるのがハロゲンランプの特徴です。街灯なども届かない暗い裏庭などに設置する場合に適しています。また、広範囲を明るく照らしてくれるので、高い防犯効果も期待できます。ただし明るい分消費電力は高めで発熱も多いので、庭木などの近くに設置する場合は注意が必要です。電球の寿命は白熱電球よりも長いもののLEDには劣ります。さらにライトそのものの価格も高いので、交換する場合には白熱電球などよりも費用がかかります。

●白熱電球

低価格で明るさも十分な白熱電球は昔から照明機器に使用されてきました。しかしLEDなどに比べると寿命が短く定期的に交換する必要があります。また、消費電力もハロゲンランプやLEDに比べると高く、紫外線が他のタイプのライトより多く出ているため、屋外に設置すると虫を呼んでしまうという欠点もあります。古くから家庭用電球として広く普及していたため以前は交換用電球の種類も多かったのですが、現在はLEDの人気に押されその種類は減っています。現在はあえて白熱電球を選ぶ理由はあまりないでしょう。
 寿命が長く交換の頻度も少なくて済むので、これからセンサーライトを購入するならやはりLEDを使用したものがオススメです。

4章:センサーライトを選ぶ際のポイント

 センサーライトの基本的な機能はセンサーに反応があると自動的にライトを点灯するというもの。その際どれくらいの時間ライトを点灯させ続けるか、またライトの明るさ、さらにセンサーの探知範囲などを細かく調節する機能が搭載されているものがあります。こういった機能があれば設置場所に合わせた細かなセッティングが可能です。
 しかし、低価格の製品にはこういった機能が搭載されていないものもあります。センサーライトは設置する環境によって当初思っていた通りの反応をしてくれない場合があるので下記のようなセッティング機能の有無は、センサーライトを選ぶ際には必ずチェックするようにしましょう。

●点灯時間調整機能

センサー反応後、ライトをどれくらいの間点灯させておくかの設定です。製品によって出来ることが違います。設置場所によっては点灯時間を長めにしておきたい場合もあるでしょうし、一瞬だけ点灯させたいということもあるはず。そのため任意の設定に調整できる機能を搭載したものがオススメです。調整方法はスイッチによって段階式に選べるものとダイヤルで無段階に設定できるものがあります。細かく調整できる無段階式の方が便利ですが、段階式であっても調整機能があるだけで使い勝手は向上します。

●明るさ調節機能

ただ帰宅のために夜道を歩いていただけなのに、急にライトによって自分が照らされびっくりした経験はありませんか。照明でもあるセンサーライトは明るい方が良いと思いがちですが、設置する場所によっては頻繁に点灯するライトの明かりが近所迷惑となってしまう場合があります。また必要以上に明るいと消費電力も多くなってしまうので、適度な明るさに調節できるものの方が便利です。

●フラッシュ機能

侵入者の接近に対して高い防犯効果が期待できるのがフラッシュ機能です。単にライトが点灯するのではなく激しくフラッシュすることで侵入者を威嚇できます。スイッチなどで、防犯効果を高めたい夜間のみフラッシュ機能を作動させるといった設定が可能なタイプなら、周囲に迷惑などもかけないでしょう。

●センサーの探知範囲や感度調節機能

センサーライトは人や自動車、動物などの動きや熱にセンサーが反応し点灯しますが、センサーの感度が高すぎたり探知範囲が広すぎたりすると、そよ風程度でもライトが点灯してしまう場合があります。頻繁に点灯が繰り返されると近所迷惑なだけでなく、点灯が当たり前のことと慣れてしまい防犯効果を弱めてしまいます。また電力の無駄やライトの消耗にも繋がります。しかし、センサーの感度や探知範囲を細かく調節可能なものであればそういったトラブルを防止できます。人の出入りの多い玄関先などにはそういった感度調整機能つきを選ぶのが良いでしょう。ただし製品によっては大まかにしか変更できず思い通りの設定にできない場合もあります。どれくらいの範囲まで設定を変更できるのかも購入の際にはチェックが必要です。

●防水仕様

屋外に設置するのであれば防水機能も重要です。製品のパッケージなどに「IP44」や「IPX6」と書かれていれば防水機能が搭載されています。この数字は防塵や防水の等級になっており数字が大きいほど防水に優れていると理解すれば良いでしょう。例として「IP44」の場合、数字は二桁ですがこのうち右側の数字が防水等級を表しています。この4が「防沫形」という意味であらゆる方向からの飛沫による有害な影響がないということ。左側の数字は防塵等級で4は直径1.0mmの外来固形物まで保護性能を持っているということです。「IPX6」の場合は、防水等級6の「耐水形」となり、あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がないということ。つまり「IP44」よりもさらに高い防水機能を持っているということになります。基本的に防水等級が4以上であれば、屋外で雨に降られても問題ありません。屋外利用を想定しているのであれば、防水等級4以上のものを選ぶようにしてください。

●警報機能

センサーライトの中には、より防犯性能を高めた音による警告機能を搭載したものもあります。ライトを点灯させるだけでなく、音声や警告音で侵入者を威嚇するというものです。ただし、センサーの探知範囲や感度などを正しく設定しておかないと家族や周囲の人たちにも高いストレスを与えることにもなります。

●カメラ機能

防犯性を高めたセンサーライトとして、ビデオカメラを一体化したセンサーライトがあります。高機能ゆえに高価ですが、いざというときに動画で侵入者の姿を記録することが可能です。また、駐車中の自動車や外壁などにいたずらなどがあった場合に映像で証拠が残せるのも大きなメリットです。
ビデオカメラ一体型のセンサーカメラ。92万画素のハイビジョン録画が可能。電源はコンセントタイプでIP44の防雨型。
 また、カメラ機能はないのですが見た目にカメラ一体型に見えるダミーカメラタイプのものもあります。一見カメラに見えるので通常のセンサーライトよりも高い防犯効果が期待できます。しかしダミーですので当然ですが証拠などは残せません。その分価格が手ごろなのでセンサーライトだけでは防犯効果が心もとない、でも費用はあまりかけたくないという場合にはオススメです。
一見防犯カメラに見えるダミーカメラ一体センサーライト。待機中は赤色LEDが点滅して録画中を装うことができる。防雨タイプで電源は乾電池を使用。

5章:センサーの検知範囲、点灯時間の設定

ほとんどのセンサーライトにはライトの点灯時間やセンサーの反応設定などの細かな調整機能が搭載されています。設置する環境に合わせて調整を正しく行うことで防犯効果を高めることが可能です。各調整機能のセッティング方法としてはスイッチ式、ダイヤル式などがありますが、無段階に調整できるダイヤル式の方がより使いやすいでしょう。それぞれの調整機能はどのようにセッティングすれば良いのかは以下になります。これらを参考にベストな設定に調整してみてください。

●点灯時間の設定方法

センサーライトは、ダイヤルやスイッチなどでセンサーが反応する時間帯やライトの点灯し続ける時間など細かな設定が可能です。時間帯を昼に合わせておくと、明るい日中から夜間までセンサーが反応するたびに自動的にライトが点灯します。一見無駄な反応にも思えますが、例えば昼間でも暗い勝手口や裏庭、ガレージの中などに設置する場合は、昼間も点灯するように設定しておくのがオススメです。設定を夜だけに合わせた場合は、暗い夜間にだけ点灯するようになります。設置場所が昼間明るく点灯してもあまり意味がない場合には、夜間だけ反応するように設定します。こうしておけば無駄な点灯によって電球や電池が消耗するのを防ぐことができます。
ダイヤルによる昼夜切り替えタイプ。昼に設定しておくと、昼から夜間までセンサーが反応してライトが点灯する。
 ライトが点灯している時間の長さも同じようにスイッチやダイヤルで設定が可能です。防犯が主な目的であれば点灯時間を短く設定しても構いませんが、玄関や勝手口などの照明として活用する場合にはドアのカギを解錠、施錠する間もしっかりと手元を照らしてくれるようにある程度長く点灯しておくように設定しておくと良いでしょう。点灯時間はスイッチによって選択するタイプもありますが、細かな設定を行いたいならダイヤルなどで無段階に調整できるものがオススメです。
センサーライトの種類によってはライトが点灯する時間の長さの調節ができる。こちらはダイヤルによる3段階切り替えタイプ。

●センサーの検知範囲、検知角度

センサーライトは設置場所が高いほどよりセンサーが広い角度をカバーでき低いほどカバー範囲が狭くなります。ガレージ入り口などピンポイントで検知させたいという場合は、センサーライトを2mよりも低い、地面に近い位置に設置すると良いでしょう。
高い位置に取りつけるほどセンサーの検知範囲がワイドになる。ただし電池式の場合あまり高い位置に取りつけると電池交換に手間がかかってしまうので注意が必要。
 この探知距離はダイヤルなどで設定可能なものもあります。もし調節機能が搭載されていなくてもセンサー部分の周囲を白いビニールテープなどで覆うことでも探知エリアを狭めることが可能です。
 ただし、個々のセンサーライトによってセンサーの感度は違うので調整には気をつける必要があります。さらに白ではなく黒のテープで覆ってしまうとセンサーが誤作動してしまう可能性があるのでテープを使って調整する場合にはテストを繰り返し、正しく作動するか確認しながらのセッティングを行ってください。必要なときにだけセンサーが反応し、ライトがしっかりと点灯するような適切な調節と、正しい場所への設置を心がけてください。

まとめ

 防犯効果を高めてくれるとされるセンサーライトですが、むやみに取りつけると、人が周囲を通るたびにライトが点灯し近所迷惑になってしまうのでやりすぎには注意してください。設置の際は自宅の周囲がどのような環境になっているのか、またどこが死角で侵入されやすいのかなどを、あらためてチェックを行い侵入路となりやすいポイントに取りつけると良いでしょう。
 また、センサーライトは種類も多く、電源タイプや取りつけ方法、デザインなどにも特徴があるので、設置する場所や使用目的に合わせて最適なものを選ぶようにしてください。そして、取りつけ後には意図したとおりに反応してくれるか、明るさに問題はないかなども必ず確認するようにしましょう。

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