ベニヤ・コンパネ・合板は、何が違う? それぞれの特徴とは

 薄い木の板を、繊維方向が90度になるように重ねて、接着剤を使い圧着した木材がいわゆる合板です。無垢材のように一枚ものではなく、横から見ると年輪のような層になっているので、見ればすぐに分かります。
 しかし、合板といってもその種類は1つではありません。合板をベニヤ板という人もいれば、コンパネと呼ぶ人もいます。これらはすべて合板なのですが、名前が違うということは、同じものではないということ。では、その違いは一体何なのでしょう。ベニヤ、コンパネ、合板についてそれぞれの違いとその特徴をご紹介します。

目次
1章:合板とは
2章:ベニヤとは
3章:ベニヤ合板とは
4章:コンパネとは
5章:構造用合板とは
6章:合板、コンパネ、DIYに向いているのはどれ

1章:合板とは

 合板とは、丸太をかつら剥きにした薄い板を、接着剤で貼り合わせて作った木の板です。重ねる枚数は、通常奇数枚で、繊維方向が 1 枚ずつ直交するように貼り合わせてあります。この薄板を何枚重ねているかはプライ数という数字で表され、一般的な合板には、3プライや5プライ、7プライなどがあります。
 ちなみに、合板は“ごうばん”と発音されることが多いですが“ごうはん”が正しい呼称です。
 合板の特徴は、丸太を薄く剥いた板を重ねて作られているため、それほど太くない一本の丸太からでも、広い面積の材料を得ることが可能ということ。そのため、大きな板材を低コストで作ることができるのです。
 また、一定の含水率まで乾燥させた材料を重ねているので、無垢材などよりも伸び縮みが少なく、また重ねられた薄板は繊維方向を直交させているためあらゆる方向からの力に対して高い耐久性を発揮することができます。
 さらに、使用する単板の樹種や厚さ、枚数などの構成によっていろいろな性能を持つ材料を作ることが可能です。このように優れた特徴を持つことから、建材や家具などの材料、DIYなど幅広い用途に使用されています。
 ベニヤ・コンパネ・合板、これらを混合されている方も少なくないと思いますが、実はこの3つすべて違うものです。しかし、全く違うかというとそうでもありません。少し難しいので順に解説していきましょう。
 まずはベニヤです。ベニヤは正確には合板ではありません。ベニヤ、ベニヤ板は単層(つまり一枚)の板のことを指します。そのため、単にベニヤやベニヤ板といった場合、それは単層の板であって、それを重ねて圧着した合板ではないのです。
 そして、このベニヤを重ねて圧着するとベニヤ合板になります。ただ、このベニヤ合板のことを略して「ベニヤ板」、と呼ぶ方も多く、そのせいで多くの方が混同してしまっているのです。
 また、ホームセンターなどでは、ベニヤ合板をベニヤ板と表示して売られているケースも少なくありません。これは正確には間違っているのですが、この呼び方が一般に浸透して通じてしまうので、そのように使われているようです。
 単板のベニヤ板は、木の丸太を大根のかつら剥きのようにして作った薄い板で、厚さは0.6~3mm程度のものがあります。そして多くの場合、素材としてラワン材が使われています。その使い道は幅広く、薄さやリーズナブルな価格を生かしてDIYなどにも活用されています。
 ただし、単層の薄板なので、強度はあまり高くなく、ベニヤ板だけで何か構造物を作るという使われ方はしません。壁や間仕切りなどの表面に貼りつけて、その上に何かしらの加工をしたり装飾をしたりするためのベースなどに使われるのが一般的です。

3章:ベニヤ合板とは

 前述した通りベニヤ合板は、ベニヤ板を重ね、圧着した合板のことです。強度があり、加工しやすく、価格も手ごろなことから多くの用途に使用されています。
 ただし耐水性は低く、合板なので基本的には木口部分にネジや釘などを打つことはできません。木口部分にネジや釘を打ちたい場合は、ランバーコア材(後述)を使用します。
 一般的なホームセンターなどで入手できるベニヤ合板のサイズは、縦横の幅が最大で1800×900mmほどとなっています。ベニヤ板とベニヤ合板の見分け方は簡単で、断面を見てミルフィーユのような層になっていればそれはベニヤ合板です。
 ベニヤ合板にもいくつか種類があり、一般的なのはラワン合板とシナ合板です。ベニヤ板を重ねて圧着してあるのは同じですがそれぞれには以下のような特徴があります。

●ラワン合板

 一般的にベニヤ板(合板)と呼ばれているのがこのラワン合板です。ラワンは東南アジア原産の常緑樹で、柔らかい木質が特徴。表面がざらざらしており木目ははっきりしません。
 安価で非常に強度が高い上、加工が容易なのですが、ラワンは表面がざらざらしており、またささくれやすく、塗装しても美しい仕上がりになりにくい欠点があります。
 そのため家具の裏板や建材の下地など、主に屋内の見えない部分に使われることが多いようです。

●シナ合板

 シナ合板はシナノキ(榀の木)を薄く切った単板を表面に張ったベニヤ合板です。シナベニアとも呼ばれています。
 一般的にホームセンターなどで入手できるシナ合板は、表と裏の単板だけがシナ材で、中芯にはラワン材が使われていることが多いようです。また、価格が多少高くなりますが、中芯までシナ材を使用しているシナ合板も売られています。
 シナ合板の特徴は、ラワン合板と違って、表面にしっかりとした木目があり、ささくれも少なく平滑で研磨をしなくても滑らかな仕上がりが得られるということ。
 そのため、そのまま表面の仕上げ材として使用することも可能です。また、塗装しても美しい仕上がりを得ることができます。

●化粧合板

 化粧合板は、ラワン合板などの表面に印刷した紙やビニールシート、塗装した薄板などを貼ったものです。塗装の手間もいらず、美しい仕上がりが得られるため、建築物の内装や家具の外装などに用いられます。

●有孔合板

 等間隔の孔を多数あけることで、吸音効果を発揮してくれるのが有孔合板です。音楽室の壁などにも使用されており、また、一般家庭の壁や天井などの装飾用としても使用されています。
 また、穴にフックや棒などを差し込んで、引っ掛ける収納や棚などを簡単に作ることができるため、DIY用のアイテムとして使用されています。

●ランバーコア材

 ベニヤ板を使った合板であるラワン合板、シナ合板は共に薄板を重ねて合板にしているため、木口部分にはネジなどを打つことができません。しかし、それを可能とした合板もあります。それがランバーコア材です。
 ランバーコア材には、ラワンランバーコア、シナランバーコアなどがあり、中芯部分を、薄板を重ねたものではなく、木片(ブロック)とした合板です。
 中芯の木片にはファルカタ材(植林木)などが使用されており、木口部分を見ると、外側の薄板で中芯の木片を挟み込む形になっています。そのため、合板ながらネジや釘などを打つことが可能です。

4章:コンパネとは

 コンパネも合板の一種です。コンパネは建設の現場などでコンクリートを流し込むときのコンクリート型枠として使用されるパネルで、正式名称は「コンクリート型枠用合板」です。
見た目の美しさはないが、強度が高いためDIYなどでも便利に使える無塗装のコンパネ。

 合板の中でも、独特の風合いを持ち、手ごろな値段ながら耐水性にも優れているという特徴を持っています。入手が容易で強度も高いため最近ではDIYなどに利用されることも多いようです。
 しかし、元々は建築の際にコンクリートの型枠として使うものなので表面は粗く歪んでいることも多く、装飾的な目的には向いていません。
 繰り返し使えるよう耐水性を高めた、表面の塗装されたコンパネもありますが、耐水性という機能のための塗装であり仕上がりはあまり美しくありません。
塗装されたコンパネは耐水性に優れている。しかし装飾用の塗装ではないので表面の仕上がりは決して美しくはない。

 ただし、こういったコンパネは、その優れた耐水性から屋外での使用に適しています。基本サイズは900×1800mmや、尺貫法によるサブロクサイズである910×1820mmがあり、厚さは12mm、15mm、18mm、21mm、24mmなどがあります。
 一般的に使用されているコンパネの厚みは主に12mmです。強度が高く、耐水性に優れ、厚みがあるので釘ではなく、木ネジなどを使って組み立てることが可能です。
 そのため一度組み合わせても、分解することができ、コンクリートの型枠として使っても、別の現場で繰り返し使用することが可能です。
 また、その強度の高さと、分解が可能という特徴が好まれ、舞台美術用の材料としても利用されています。

5章:構造用合板とは

 構造用合板は、建築などの際、壁や床の下地として使われる合板です。合板という名前からわかるように、構造用合板もコンパネと同様に複数の薄い板を接着剤で圧着したものです。
 しかし、コンパネなどと違い、その強度等級や品質、シックハウス症候群に影響のあるホルムアルデヒドの放散量などが、日本農林規格 (JAS)によって明確に定められており、構造部材として適した性能を持っています。
 板の品質は9つに分類され、アルファベット2文字(A〜D)の記号で、A-BやB-C、C-Dなどの表示が板の裏と表にスタンプされています。
 また強度等級にも 1 級と2級の等級があり、1級は高度な構造的利用に適したもので、2級は壁や床、屋根の下地板などに適しているとされています。さらにホルムアルデヒドの放散量や、接着強度、製造業者名なども板そのものに大きくスタンプで表示されています。
 厳しく品質管理された合板なので、価格はコンパネよりも比較的高価です。そのため主に強度が必要な構造物に使われます。言うなればプロ向けの建材合板です。
 種類も豊富で厚みは9mm、12mm、15mm、18mm、24mm、28mmなどがあり、寸法は910×1820mm、910×2440mm、910×2730mm、910×3030mmなどがあります。
 構造用合板は基本的に建物の基礎部分などに使用されるものですが、表面を美しく仕上げた化粧ばり構造用合板というものもあります。
 これは、構造用合板2級を台板として厚さ1mm未満の化粧単板を貼った構造用合板です。強度などは構造用合板2級と同じになるように設計されていますが、構造用合板と同じ構造部材として使用することはできませんので注意が必要です。

6章:合板、コンパネ、DIYに向いているのはどれ

 コンパネ、合板、ベニヤ板、どれも同じようでいて明らかな違いがあるということが分かっていただけたでしょうか。単に呼び名が違うだけではなく、それぞれに特徴があり、また構造用合板などには、明確な規格なども備わっています。
 DIYで使用する場合、いったいどれが良いのでしょう。もし、よくわからないという場合は、まずラワンの合板がオススメです。ラワンは加工しやすく価格も手ごろで、サイズや厚みも豊富に揃っているので扱いやすいはずです。
 美しい仕上がりを目指すならシナの合板や強度に優れた構造用合板が良いかもしれません。特にシナの合板は表面が滑らかで塗装ののりも良いので、高級感のある家具作りには適しているのではないでしょうか。
 コンパネは基本的にはコンクリートの型枠に使われる合板ですが、丈夫で値段も安く耐水性に優れるという特徴から、DIY用にも便利な合板といえます。
 ただし、表面がラフな仕上がりなので使用シーンは限られるでしょう。屋外で使用するテーブルや作業台、看板や物置などに使うのが良いかもしれません。また、独特の風合いは個性的な家具作りなどに生かせるかもしれません。

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