延長コード、電源タップの種類と特徴

 パソコンやスマートフォン各種家電に電動工具、さらに電動自転車やEVなど、電気を必要とするこういった機器は年々増えていく一方です。もはや一人に一台のスマートフォンは当たり前ですし、住宅のオール電化などによって、暖房や調理器具でさえも電気を使用するのが普通のこととなっています。
 このように電化が進んだことで確かに安全で便利にはなったのですが問題はコンセント(電源)の数です。もはや住宅に設置されたコンセントの差込口だけではすべてを賄うのは困難。そこで欠かせないのが延長コードや電源タップ(テーブルタップ)。どちらのご家庭でもきっと様々な延長コードや電源タップを使用されているはずです。
そんな、とても便利で現在の生活に欠かせないこれらの機器ですが、実は容量の違いや安全性などに違いがあるのをご存じでしょうか。また、単に差込口を増やすだけでない特別な機能を持つ延長コードや電源タップなども注目されています。そんな最新の機器を含め、延長コードや電源タップの選び方や特徴、便利な機能などについてご紹介します。

目次
第1章:延長コード、電源タップとは
第2章:適切な延長コードの長さとは
第3章:差込口の数が増えるほど大型になる
第4章:スマホの充電に便利! USBつき電源タップ
第5章:定格容量を超える機器の接続はNG
第6章:様々な特徴を持つ延長コードや電源タップ
まとめ

第1章:延長コード、電源タップとは

 延長コードは壁のコンセントにつなぎ離れた場所にある電気機器に電源を供給するための器具です。そして電源タップは1つのコンセントから複数の電気器具に電気を供給するための器具です。その違いはあいまいで、延長コードの先が2つや3つの差込口に分かれていたり、いくつもの差込口を持つ電源タップとなっているものもあります。
どちらも役割としては壁に設けられたコンセントの差込口を、より使いやすいように拡張するということ。様々なタイプの延長コードや電源タップを使い分けることで家電製品の使い勝手がより良くなります。

第2章:適切な延長コードの長さとは

 延長コードや電源タップを使用するうえで、まず気をつけるべきなのがコードの長さです。長ければ遠くまで届いて便利だろうとむやみに長いものを使用すると、コードが絡まってじゃまになり、誤って足を引っかけコンセントが抜けてしまう可能性があります。
 3mや5m程度で電気機器に問題が起きるほど電圧の降下などは起きませんが、そういったリスクを考えると、適度な長さのものを選ぶのが良いでしょう。使用するうえで必要な長さ+50cm程度の余裕があるものがオススメです。逆にコードが短すぎると使用中に抜けてしまう危険があります。パソコンや外付HDDは使用中に電源が落ちるとデータが消えてしまうことがあるので要注意です。

第3章:差込口の数が増えるほど大型になる

 電源タップには、コンセントの差込口が2個口や3個口といった小型のものから、10個口を超える大型のものまであります。一見差込口は多い方が便利そうに見えますが、電源タップにも容量(後述)があり、すべての差込口を同時に使えるとは限りません。
 また、差込口が多ければ多いほど電源タップ自体も大型になりじゃまになってしまうこともあります。さらに、使っていない差込口からホコリが混入し、電源タップ内部でショートが起こり発火の原因になる危険もあります。繋ぐ機器の数に合わせて適切な数の差込口を持つ電源タップを選ぶようにしましょう。
 また、差込口は数だけでなくその配置も重要です。差込口どうしの距離が近いものは、大型のACアダプターを差し込んだ際に隣り合う差込口をACアダプターがふさいでしまうことがあります。そうなると使えない差込口ができてしまうのでせっかく増やした差込口が有効に使えません。その場合は、回転式の差込口を持ったものや、前面、側面と交互に差込口を配置したものなどACアダプターの使用を考えて作られた電源タップを選ぶと良いでしょう。

第4章:スマホの充電に便利!USBつき電源タップ

 延長コードや電源タップの使用目的として、増えているのがスマートフォンやデジタル機器の充電です。壁のコンセントにつないだ電源タップなどにUSB充電器をつなぎ、USBポートからスマホやデジタルカメラ、携帯用ゲーム機器などを充電するという方は少なくないはずです。最近はUSBによる充電を標準とした機器が増えているので、場合によっては家族でコンセントやUSB充電器の取り合いとなることも珍しくないかもしれません。
 そのようなニーズの増加に合わせて最近の延長コードや電源タップには、コンセントの差込口だけでなくUSBポート(USBの差込口)が付属しているものも多くなっています。こういったタイプなら、コンセントの差込口にUSB充電気を差し込まなくてよくなるので電源周りがすっきりとまとまります。
 またコンセントの差込口がUSB充電器で埋まってしまうというような無駄もありません。USBで充電する機器を複数お持ちであるなら、はじめからこういったUSBポートが搭載されている電源タップを選ぶのがオススメです。

5章:定格容量を超える機器の接続はNG

 複数の機器をつなぐことのできる電源タップですが、必ずしもすべてのコンセントを同時に使えるとは限りません。その理由は電源タップには電気を供給できる容量の限界(定格容量)があるからです。
 複数の差込口を持つ一般的な電源タップを見てみると「15A-125V」というような表示がされているはずです。これはその電源タップが供給できる電気の容量の限界を示したもの。家庭用のAC電源の電圧は通常100V。そしてこの表示のある電源タップが供給できる電流は15Aまでですから15A×100Vで定格容量は1500Wまでということになります。
 つまり、この値を超えるような定格消費電力を持つ機器をつなぐことはできないのです。無理につないでしまうと電源タップやコードが過熱することもあり危険です。また機器によっては動作が不安定になることもあります。
例えば「15A-125V」の電源タップに1000Wの定格消費電力を持つ電気ポットなどをつないだ場合、残りはわずか500W。あとは5A(5A×100V=50W)までの機器までしか使えないことになります。
 もし、その電源タップに10個の差込口があったとしても1つか2つの充電器や電化製品をつなげばそれで容量はいっぱいということになります。あまり意味がありませんね。もしそのような消費電力を持つ電化製品を使う場合は別途専用の延長コードか、2個口などの小型の電源タップなどを使用するのが良いでしょう。
電源タップ本体には必ずこのように定格容量が書かれている。これを超える機器を接続するのは過熱の危険などがあるので避ける。

第6章:様々な特徴を持つ延長コードや電源タップ

 ここでは様々な種類の延長コード、電源タップをご紹介します。差込口の数の違いだけでなく安全性を高めたもの、より使いやすいデザインを採用したもの、デジタル機器が接続に便利なものなど様々なタイプがあるので、あなたの使用目的に合ったものを見つけてみてください。

●手元スイッチつき延長コード

手元で電源のON/OFFができる手元スイッチのついた延長コード。差込口はホコリが混入しにくい扉つき。

●屋外用延長コード

コンセント防雨キャップつき屋外用延長コード。コード長は5mで差込口は3個口。電源パイロットランプつき。

●屋外用防雨型コードリール

30mのコード長を持つコードリール。防水処理がされた3個口の差込口を前面に配置。単相100V仕様で屋外でも安全な作業が行える。

●交互コンセント6個口電源タップ

差込口が前面と側面に交互に配置されており、ACアダプターなどを接続しても差込口をじゃますることがない。各差込口には独立スイッチつき。プラグの根本にカバーのついたトラッキング防止機能つき。

●集中スイッチつき3極電源タップ

パソコンやオーディオ機器、水回りの家電に使われている3極タイプの電源プラグに対応した電源タップ。差し込んでからプラグを回転することでロックされる。

●電源分配コード

1つのコンセントから4つの差込口が伸びる分配式延長コード。他の差込口をふさがないため、大型のACアダプターなどにも無駄なく使用できる。手元スイッチつき。

●耐雷サージ機能つき電源タップ

3個口タイプの直差電源タップ。耐雷サージ機能を搭載し、雷の影響によって発生する過渡的な異常高電圧の電気機器への逆流を防ぐことができる。

●通電遮断機能つき電源タップ

差込口の温度が150度以上になると発煙する前に自動的に通電を遮断。火災事故を防ぐことのできる電源タップ。通電がわかるLEDつき。

●漏電遮断保護タップ

コンセントに差し込むだけで漏電対策をすることができる電源タップ。わずか15mAの微弱な電流も検知し安全に電源を遮断する。

●USBポートつき電源タップ

3個口の差込口と、2つのUSBポートを搭載した電源タップ。差込口は独立回転式でACアダプターにも便利。1.5mの延長コードつき。

まとめ

 数多くの電化製品やデジタルグッズを使用する現在の暮らしには延長コードや電源タップはすでに欠かせないものです。ご紹介したように現在は単に差込口を延長したり分配するだけでなく、各種デジタル機器に便利なUSBポートつきや、火災を防ぐ通電遮断機能つきなど様々な機能を持ったものもあるので、うまく活用してみてください。
しかし、いくら便利だからといって、その正しい使い方を守らないと時に事故につながることもあります。タコ足配線による火災事故はこれまでにたくさん起きています。延長コードや電源タップに限界を超えて電化製品をつなぐことは絶対に避けてください。

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