トイレ空間をもっとオシャレに変身させようとしたとき、「邪魔モノ」として立ちふさがるのがタンクです。せっかく好みの内装に張り替えても、野暮な形のタンクがあるおかげでリフォームの効果が半減してしまいます。最新のタンクレストイレに交換できれば問題はすっきり解決しますが、便器が古くなっていなければそこまで踏み切るのは難しいでしょう。そうした悩みをお持ちの方に試していただきたいのが、タンクレス風へのリフォームです。
簡単に説明すれば、タンクが隠れる高さの壁を前に作り、上に棚を置いてすっぽり覆ってしまう方法です。前壁に壁紙を貼って仕上げると、作り付けの棚のようにすっきり見せることができます。また、上部を飾り棚に、タンク両側のスペースを収納棚に作れば、収納を追加することができますし、便器奥のスペースがなくなって掃除がしやすくなり、一石三鳥のリフォーム効果を得られます。このタンクレス風リフォームは壁や床にネジを打つ必要がないので、賃貸にお住まいの方にもオススメです。
●木材でしっかり作る
「タンクの高さ(約90cm)×トイレの幅(約80cmなどが一般的)×タンク前側〜壁」を測って仕上がり寸法を決め、簡単な図面を描いて使用する材料の種類と数量を割り出します。角材を使って枠を作り、前面にベニヤ板を張り、上部にSPF1×4材やパイン集成材で作った棚板を置く方法が、あまり費用もかからず簡単です。前面のベニヤ板には壁紙やリフォームシートを貼って仕上げます。
水洗レバーが使えるように、ベニヤ板の一部を手が入る大きさに切り抜いておきます。また、タンク上部の手洗い栓を従来どおりに利用する場合は、棚板をタンクの形に切り抜いてから載せてください。トラブルが発生したときにメンテナンスがしやすいように、棚板は固定しないで載せるだけにしておくほうが良いでしょう。
タンク両側のスペースを収納棚にする場合は、枠の角材を増やして棚板をネジどめします。お好みで扉をつけて、隠す収納にすることもできます。
●突っ張り棒で簡単に作る
トイレの左右幅に合う突っ張り棒を2本用意し、タンクの高さに合わせて前後に取りつけます。上部の棚、前面の壁は、カッターで簡単に切ることができて軽いプラダンやカラーボードを、使用サイズに合わせて加工します。表面にリフォームシートなどを貼って装飾し、結束バンドで突っ張り棒に固定して完成です。前壁の代わりに張りのある布を垂らして、タンクを隠してもOKです。
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