革手袋の種類と選び方

 手袋とは、手を保護したり、寒さから守ったりしてくれる装身具のことです。ビニール製、布製だけではなく、革を使った手袋もあります。革手袋には、牛、豚などさまざまな動物の革が使われていますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか? 選ぶときの注意点と合わせてご紹介します。

目次
1章:革手袋とは
2章:革手袋の種類について
3章:革手袋の選び方
4章:革手袋を使うときの注意点とお手入れ方法

1章:革手袋とは

 バッグ、靴、ベルトなど、革を使った商品はたくさんあります。革手袋もその1つですが、ひとくちに革といっても、牛、豚、合成皮革など、使用されている種類はさまざまです。それぞれで特徴が異なるので、革の手袋を選ぶときは、使われている素材に注目するようにしましょう。

2章:革手袋の種類について

 ホームセンターなどで販売されている作業用手袋には、軍手やゴム手袋の他、革手袋もあります。ここでは、代表的な革手袋について使われている素材をもとにご紹介します。

<牛革>

 牛の皮を使った革のことで、数ある革素材の中で最もポピュラーなレザーです。他の革と比較すると厚みと柔らかさがあるため、着用するとより手にフィットした感じがします。流通量が多く、ホームセンターなどでよく見かけるため、入手がさほど困難ではありません。

牛革手袋の中には繊維束の密度が高く厚みのある、バットと呼ばれる牛の部位を使った商品があります。バットを使った手袋は他の部位を使用した手袋よりも耐久性が高いため、長く使うことが可能です。合わせて、オイルで加工が施されたタイプだと、指先を動かしやすく、細かな作業もよりスムーズに行えます。

牛革は加工方法によって、クレスト革(牛表革)と牛床革に分けることができます。クレスト革は滑らかな質感と柔軟性が特徴で、長く使用していると光沢が出るなどの魅力があります。対して牛床革は丈夫なので、ハードワークでもさほどくたびれることがありません。熱を伴う作業でも使いやすいため、溶接作業をする現場でよく見かけます。

<豚革>

 豚革は、牛革の次によく使われている革素材です。この革は表面に3つずつ並んだ毛穴が、裏側まで貫通しているという特徴があります。通気性が良く、摩擦にも強いため、長く快適に使うことが可能です。
この素材を使ったアイテムには、手袋の他、靴、カバン、バンドなどがありますが、カビが生えやすく、長時間光に当たると変色しやすいというデメリットがあります。そのため、豚革を使ったアイテムを購入したら、保管場所に注意して扱うことが求められます。

また、豚革手袋の中には、豚表革もあります。気になる方は探してみましょう。

<合成皮革、人工皮革>

人工的に作られた皮革のことです。合成皮革と人工皮革を見分けるコツは、裏基布に何が使われているかに注目することです。合成皮革は裏基布に織・編布が使用されており、人工皮革には樹脂を含ませた三次元極細不織布が使用されています。厚さや柔軟性、伸縮性がそれぞれで異なるため、商品のバリエーションが広いという特徴があります。

■革手袋その他の特徴について

革手袋にはソフトオイル加工がされていて洗えるタイプや、手首にマジックテープがついているタイプなどがあります。さらに、外側に縫い目があるタイプ、内部に縫い目があるタイプにも分類することが可能です。

外縫いタイプは手袋を装着したとき、縫い目が手に当たらないため違和感が少ないという特長があります。対して内縫いタイプの場合は、縫い目が外に出ていないので、作業中に金属片などに縫い目が引っかかって糸が切れるというトラブルを防げます。

3章:革手袋の選び方

 革手袋が使われるシーンとしては、重機の運転、土木・建設現場での工事作業、引っ越しなどの荷造り・荷積み、農業・林業での作業、のこぎりやトンカチなどを使ったDIY、園芸などのガーデニングが挙げられます。各革手袋がどの用途に向いているかは、商品のパッケージを見ることで分かります。サイズもそれぞれで異なるので、誰が使うのかをあらかじめ考えてから選ぶようにしましょう。

4章:革手袋を使うときの注意点とお手入れ方法

  • 体質によっては、革手袋を使うことでかゆみやかぶれを引き起こすことがあります。皮膚に異常を感じたら、すぐに使用を中止してください。
     
  • 革手袋によっては、薬品や溶剤、油などの液体を使ったときにそれらが内側に浸透してしまうことがあります。有害な品物を扱うときは、他の手袋を使うようにしてください。
     
  • 温度が高すぎる物や液体を扱うと、やけどの原因になります。また、鋭利な刃物に触れるときは手を傷つけないように気をつけましょう。
     
  • 電動ドリルなどを使用するときは、回転部に革手袋が巻き込まれてしまうことがあります。高速回転などを伴う機械類を使う場合は、革手袋を使用しないようにしてください。
     
  • 商品によっては濡れると衣服に革手袋の色が移ってしまうことがあります。該当の商品を使うときは、汚れても良い服装を心掛けるようにしてください。
     
  • 革手袋を廃棄するときは、各自治体の廃棄区分に従ってゴミ出しをするようにしてください。

■革手袋のお手入れ方法

 革手袋の中には自宅で手洗いできるタイプもあります。石鹸で汚れを落とした後、水などですすいできれいにすることが可能ですが、なかには柔軟剤を使えるタイプもあります。その場合は適切な量の柔軟剤を使い、すすいだ後に陰干しで革手袋を乾かすようにしてください。

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